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クルマの豆知識

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クルマに関する話題のトピックやあまり知られていないお得な情報まで、知っていると役に立つ豆知識をご紹介します。

「 タイヤ 」

[ TIRE ]

豆電球の画像

ほぼハガキ1枚分の面積で
安心・安全なドライブを支える

“タイヤ”はクルマの中で唯一路面に接している部品です。タイヤ1本が道路に接地している面積が、ハガキ約1枚分だということを知っていますか?このわずかな接地面積で「走る」「曲がる」「止まる」といったクルマの基本性能を支えているのです。ドライブの安心・安全を守るタイヤについて知って、快適なカーライフを楽しみましょう。

タイヤの画像
豆電球の画像

側面の表記からわかる、
タイヤの詳しい情報

タイヤの左右の側面(サイドウォール)には、そのタイヤの様々な情報を表した数字やアルファベットが刻印されています。その中の数字と英語が組み合わさった文字列が、タイヤサイズと製造年週です。文字列を読み解くことで、そのタイヤの特性や製造情報などを知ることができます。

■ タイヤサイズの見方

タイヤサイズの見方図

1 タイヤの幅 : mm

タイヤ幅とはタイヤの断面幅(タイヤと路面が接地する幅)をミリメートルで表記したものです。

2 偏平率(断面の高さ) : %

タイヤの幅に対する高さの割合。タイヤの高さ÷タイヤ幅×100で求めることができます。偏平率が低いほど接地幅が広がりハンドリングの応答性が高くなるのでスポーツ走行に◎。また、偏平率が高いと接地幅が狭くなるので、転がり抵抗が小さくなり燃費も向上し、乗り心地も良くなる傾向にあります。

3 ラジアル構造

Rは「ラジアル構造」を示しています。タイヤには「ラジアル構造(R表示)」と「バイアス構造(B表示)」がありますが、ラジアルタイヤの方がより高い性能と経済的に優れているため、現在の乗用車はほとんどラジアルタイヤになっています。

4 リム径 : インチ

ホイールの直径をインチで表記しています。1インチは2.54㎝です。

5 ロードインデックス : LI

規定の条件下で、タイヤの負荷能力を指数で表したものです。数値が大きいほど高い負荷能力を持っていることになります。

6 速度記号

規定の条件下で、走行可能な最高速度を記号によって表したものです。タイヤがどれくらいの速度で安全に使用できるかを示す重要な情報となります。

■ 製造年週の見方

製造年週の見方図

製造年数を知っておき、交換のタイミングを常に考えておくこともより安全で快適なドライブにつながっていきます。製造番号は、下4桁の数字がタイヤの製造年週を示しています。最初の2桁が「製造週」、末尾2桁が「製造年」を表します。上の画像の場合は、「2024年4週目」が製造年週となります。最初の英字は製造工場を示しています。(2000年以降の製造番号の場合)

タイヤの寸法図
豆電球の画像

シーンや用途によって多岐にわたる
タイヤの種類

タイヤにはサイズや素材の違いで、実用的・趣味的に特化した様々な種類があります。ここでは一般的なシーズン別分類、特徴的な機能を持った機能別分類に分けて代表的なタイヤを紹介します。それぞれの特徴や違いを知って、季節や用途に合ったタイヤを選びましょう。

■ シーズン別分類

一般的にタイヤはシーズン別に3種類に分類されます。シーズン別とはいっても、地域や天候により適した時期は異なります。使用時期や交換時期などは各地域に適した情報をチェックしましょう。

サマータイヤ

【標準で装着されているノーマルタイヤ】

スタッドレスタイヤと区別するために「サマータイヤ」と呼ばれていますが、雪が降らない地域では通年利用することも可能です。ドライ性能やウェット性能、乗り心地などの各性能がバランス良く取れているタイヤです。

サマータイヤの画像

スタッドレスタイヤ

【雪道や凍結している路面を安全に走行するために装着する冬用タイヤ】

サマータイヤよりも柔らかいゴムが使用され、凍った路面の凹凸により密着することができます。溝も深いことに加え、「サイプ」と呼ばれる細かいギザギザした溝があり、雪や氷の上でも高いグリップ力を発揮できるよう設計されています。

スタッドレスタイヤの画像

オールシーズンタイヤ

【サマータイヤとスタッドレスタイヤの特徴を合わせもつ全天候型タイヤ】

真夏の乾燥路から軽い雪道まで走行することができ、泥道などの悪路走行にも対応しているのが特徴です。季節の変わり目もタイヤを交換する手間が不要です。凍結路ではサマータイヤと同様にスリップしやすいので注意が必要です。

オールシーズンタイヤの画像

■ 機能別の分類

シーズン別の分類の他に、静粛性や地形など用途にわけて機能別の分類がされているタイヤもあります。一部紹介します。

オールテレーンタイヤ

【テレーンとは地形のことをいい、オン/オフロード対応の全地形型タイヤ】

低燃費タイヤ

【低燃費と安全性が一定以上のレベルを満たしたタイヤ】

コンフォートタイヤ

【静粛性や衝撃吸収・直進安定性など、乗り心地の快適さを追求したタイヤ】

スポーツタイヤ

【走行性能・グリップ力に優れた中級者・上級者向けのタイヤ】

ランフラットタイヤ

【パンク等で空気が抜けた状態でも一定距離を一定速度で走行できるタイヤ】

豆電球の画像

環境にもやさしい低燃費タイヤ
(エコタイヤ)とは?

「低燃費タイヤ(エコタイヤ)」とは、走行距離に対して使用する燃料が少ないタイヤのことを指します。燃料費を節約できると同時に、排出する排気ガスを減らせる点もメリットです。
タイヤの低燃費性を示す「転がり抵抗性能」と安全性を示す「ウェットグリップ性能」という2つの項目の基準をクリアしたものが低燃費タイヤ(エコタイヤ)として認められています。

■ タイヤの性能がひと目で分かる「ラベリング制度」

低燃費タイヤの性能がひと目で分かるように、「転がり抵抗性能」と「ウェットグリップ性能」のグレード(等級)をラベル表示したものを「ラベリング制度」といいます。この制度はJATMA(一般社団法人日本自動車タイヤ協会)が、2010年より業界自主基準として策定したものです。
グレーディングシステム(等級制度)による等級が該当する低燃費タイヤには「低燃費タイヤ統一マーク」が表示されています。

■ 低燃費タイヤの等級範囲

「転がり抵抗性能」の等級がAAA・AA・Aに該当し、「ウェットグリップ性能」の等級がa・b・c・dに該当するものだけに、この「低燃費タイヤ統一マーク」が表示されています。

低燃費タイヤの等級範囲の画像
豆電球の画像

タイヤの交換目安を示す
「スリップサイン」

タイヤはゴム製品のため、年月の経過とともに劣化が進んでいきます。より安全で快適なカーライフを楽しむためには、定期的な点検や適切なタイミングでのタイヤ交換を行うことが重要になります。
タイヤの交換をしなくてはならない判断基準のひとつに「スリップサイン」があります。タイヤの摩耗が進んでいることを示すサインで、タイヤの溝にあるゴムの突起部分のことです。タイヤ側面(サイドウォール)の接地面よりにある三角マーク(△)が「スリップサイン」の位置を示しています。

スリップサインの位置を示す△マークの画像
■ スリップサインの位置を示す△マーク
タイヤの溝にあるスリップサインの画像
■ タイヤの溝にあるスリップサイン

「スリップサイン」は溝の底部分から1.6mm盛り上がっていますが、タイヤと路面の接地面(トレッド面)がすり減って溝の深さが1.6mmになると現れます。1ヶ所でも「スリップサイン」が出たタイヤは安全に走行するための性能が得られず、スリップしやすくなりとても危険です!そのため、法律で使用してはいけないと定められていて、車検の基準も満たさず車検にも通ることができません。
また、見た目で溝が深い場合でも、経年劣化により傷や変形、ひび割れなどの症状が見られる場合にも早めの交換をオススメします。
タイヤの摩耗や劣化は4輪すべてが均一ではないので、必ず前後4輪の複数箇所を確認しましょう。定期的な点検でタイヤのコンディションを常に意識し、安心・安全なドライブを心掛けてください。

スリップサインが露出した状態の画像
■ スリップサインが露出した状態
傷やひび割れのある状態の画像
■ 傷やひび割れのある状態
豆電球の画像

タイヤを長持ちさせる
保管のポイント

タイヤの保管方法に注意することで、タイヤをより長持ちさせることができます。夏タイヤもスタッドレスタイヤも保管方法は基本的に同じですが、スタッドレスタイヤの保管は夏の暑い時期にあたります。保管時のポイントを守り、タイヤを長持ちさせましょう!

  • ● 直射日光や雨などが当たらない屋内の冷暗所での保管が最適です。
  • ● タイヤの泥や汚れをキレイに落としましょう。
  • ● 空気圧を1/2程度に減らして負担を軽減し、ひび割れや変形を防ぎましょう。
  • ● ホイール付での保管は横置き、タイヤ単体の場合は縦置きがオススメです。

マイネッツでは置き場所に困ったタイヤのお預かりサービス(有料)を行っております。
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※写真・イラストは全てイメージとなります。

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